\いちょっぱ開発協力/ オオアサ電子㈱History

1983年創業のオオアサ電子は2008年のリーマンショックにより、従来の売上の8割を占めていた大口取引先からの受注がなくなり窮地に立たされました。工場が稼働できない状況が4年間続くなど、一時は会社をたたむことも考えたそうですが社長と社員が一丸となり、それまでの25年間で培ってきた技術力を武器に下請企業ではなく、メーカーとして自社のオリジナル製品を持つことを目指して邁進しました。その不屈の精神で作り上げた製品こそが完全自社製造オーディオ“Egretta”であり、この製品をきっかけにメーカーとして新しい一歩を踏み出しました。

オオアサ電子のオリジナルブランド“Egretta”シリーズは高音質とデザイン性を追求して作られておりグッドデザイン賞をはじめ、オーディオ銘機賞、超モノづくり部品大賞・奨励賞、国内最大級オーディオビジュアルアワードであるVGPで金賞受賞する等、各方面から高い評価を得ています。360度に音が広がる無指向性スピーカー・Egrettaシリーズの研究開発から製造まで一貫して自社内で完結できる技術力の高さも注目されている企業です。

社寺の石原×オオアサ電子(株)

 中山間地域から全国・世界へと発信し、"純日本製"にこだわるモノづくりと妥協のない真摯な姿勢に社寺の石原が共感し、ウッドスピーカー作りの開発協力を依頼しました。使用する端材の樹種から形状に至るまで開発協力していただき、こだわりと技術の詰まったidobataスマホスピーカー“いちょっぱ”が誕生しました。

『いちょっぱの動画はこちらから♬』

商品名いちょっぱの由来

いちょっぱの内部構造を真上から見るとラッパのような形状をしています。その形が社寺建築で用いられる銅板屋根の装飾・銀杏葉(通称いちょっぱ)に似ていることに由来しています。

いちょっぱこだわり① 形状:ホーン型スピーカー

ウッドスピーカーとは機械的な部品を一切使用することなく、木材による反響・共鳴を活かして音を増幅させるスピーカーです。その性質上、適度に指向性を絞ることで効率よく音を響かせ届けるホーン型を採用しました。

いちょっぱこだわり②材質:宮大工により厳選された上質な無垢材

社寺建築で使われる木材は非常に大きく、樹種・色味・木目など厳選された無垢材を使用します。スピーカーには振動に耐え、音を吸収しにくい堅く重い樹種が適しています。いちょっぱは神社仏閣を建立する際に出た堅木の端材を主に使用し製造しています。

いちょっぱこだわり③一点物:1つとして同じものは作れない三層構造

いちょっぱはアップサイクル雑貨のため、三層構造の樹種はその時々で変わります。無垢材であるからこそ同じ1本の木材でもカットする位置で出てくる木目や色味が違い、他にも樹種により音の反響が微妙に異なります。それも個性として世界に1つのあなただけのスピーカーをお楽しみ下さい。

いちょっぱこだわり④風合い:本来の色味と木目を活かす

木材の風合いを最大限引き出し、紫外線による変色や木の劣化を防ぐためクリアオイルを塗布しています。有害な化学物質が含有されていない植物性オイルを使用しており、小さなお子様やペットが触れても安全です。スピーカーとしての役割と共に木製家具としてインテリアに調和するように木の持つ本来の色味や木目の美しさを大切にしています。

いちょっぱこだわり⑤ 製造:1つ1つが手作り

アップサイクル雑貨のため樹種がその都度、異なるように寸法も変わります。全て手作りで製造しているので木の表情を見極めながら丁寧に無駄なく職人が仕上げています。